Pinned Post
「使ったのか」
「ああ、使った」
「……お仕置きだ」
「お仕置き? はっ、望むところだ」
「くすぐりの刑」
から始まったデくんによるくすぐりの刑。テさん、くすぐりなんかお仕置きにもなんねーだろと見括り、自分から上半身裸になってくれるサービス振り。まさに供物。デくんはネクタイ解いて、それでテさんの腕を絡めて頭上で縛る。この時のテさんはまだまだ余裕なので「本格的だな」なんて悠長なこと言ってる。
準備が整ったところでくすぐり開始。早速腰から脇の下まで触れるか触れないかぐらいのタッチで撫でると、ビクッとテさんの身体が跳ねた。思ったより反応が大きいと思いながら、デくんは脇の下を集中的に攻め始める。するとテさんの口から聞いたことないような笑い声出てくる。身体も刺激から逃れるようにのたうつけど、体重かけて動きを押さえつける。
「ひっ、やめっ! デイビット、くすぐってぇ!」
「くすぐってるんだから、当たり前だ」
片方は脇の下くすぐったまま、もう片方は胸から腰の脇をするすると撫でる。
「あっ、は……! ダメだ、そこはぁっ!」
「こっちのほうが弱いか」
自ら弱点を晒してどハマりしていくテさん。両方の脇腹くすぐられてガチで悶絶。デくんの手も容赦ないから絶妙な触り方でテさん追い込んでいく。テさんがきゃっきゃっ(低音)してるのを満足気に見ながらくすぐり続けてたら、手がすべって胸の突起を掠めてしまい、そうしたら、テさんの口から「んぁっ!」と掠れた高い声が。よく見たらくすぐりの刺激で淡い色の乳首がぷっくり勃ってて、アレ?と思って指先で触れてみたら、やっぱりイイ反応する。こっちのほうが効果あるかと察しのいいデくんは脇腹からこっちにターゲット変更。少し色濃くなった乳首を指の腹でこすこすしたり、爪先で軽く引っ掻いたりすると、さっきの笑い声とは明らかに違う声でテさん喘ぎ始めて、童貞デくんもただならぬものを感じ始める。気まぐれに脇腹脇の下くすぐりつつ、乳首をずっと触り続けていたら、テさん息も絶え絶えになってきて、
「も……、ゆるして、くれ……」
と顔真っ赤涙目で言うもんだから、デくんの中のナニかがザワザワするけど、それが何なのかはまだよくわからない。これ以上すると何かまずい感じがするので、くすぐりの手を止めておしまいに。テさんの上から身体を退かし、縛っていた腕も解く。拘束がなくなって、上体を起こしたテさんは、はあ、と安堵の息を吐く。そして、キッとデくん睨みつけて
「勃っちまっただろうが」
と吐き捨てるように言って、デくんのほっぺたをぎゅっと引っ張った。
勃った?どういうことだと思いながら、テさんの下半身見ると、タイトなボトムの前がくっきりと膨らんでいる。まさか、ただのくすぐりで?と混乱する童貞デくん。直接の原因は乳首をしつこくいじったことだけど、ピンポイントなことには気付かない。童貞なので。デくんが混乱してるの察したテさんは、「……ヌいてくる」と言い残して、部屋から出ていった。
一人残されたデくん、予想もしていなかった展開におめめぐるぐる悶々。お仕置きとかそういうのはどうでもよくなっていた。