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デくん不在時にご都合敵に淫紋つけられて、テさん一日中ベッドの上で苦しんで、苦しみから逃れたいあまりに銃ぶっ放したり、壁に穴あけたりして、部屋もベッドもボロボロ。
そんな時、フィールドワークから帰ってきたデくんが惨状を目の当たりにして、慌ててテさんのそばに駆け寄る。
「大丈夫か、しっかりしろ」
「何でもねぇ、放っときゃ治る」
「こんな状態、放っておいて治るわけない」
「いいから、あっちへ行け……ッ」
デくんを押し退けようとした時に、デくんの汗の匂いが仄かにして、それを感じとった瞬間にテさんの理性は飛んだ。
デくんを荒っぽくベッドへ引きずり込むと、ボトムに手をかけて、興奮しすぎて震える指で前を緩めていく。デくんはただされるがままで、その様子をじっと見ていた。さっきからずっと、はぁはぁと獣みたいなテさんの息が聞こえてきて、被捕食者の気分とはこんな感じなのだろうかと、頭の中は妙に冷静だった。
テさんは自身の着ているものを全て脱ぎ捨てて、裸身を晒した。白い肌に浮かぶのは青白く光る紋様。トライバル系のタトゥーを思わせるそれが全身を覆っていた。特に下腹部から太腿にかけての紋様が色濃くて、その状態を見たデくんは
(これは、相当厄介な術をかけられたな)
と色々覚悟を決めた。
淫紋を解く方法はもちろんセックス。デくんは優秀だから、少ない回数で済むと思う。少ないと言っても、解除されたあとのテさんが、半日身動き取れないくらいになる回数。
しかもこれがお互いにとって初めてのセックスだったり。不可抗力によって初めてを経験してしまうの性癖です。
その後二人とも何事もなかったかのように過ごす。でも、デくんの記憶にばっちりと一部が刻まれてしまったので、寝る前にふとその時のこと思い出して、一人慰めたり。(不可抗力だけど)受けによって性癖ぶち壊された系男子。
記憶は断片的なんですけど、声とか体温とか体内の熱さとか生々しいくらい覚えてる。
結局テと肉体繋げたのはそれきりで、以降はキスも何もなし。
そして、ンパに行ったときに、何か色々繋がって、
「覚えているか?」
と、それとなくきいたら、
「そんなこともあったな。まぁ、事故みたいなんモンだろ」
テさんはあんまり気にしてねぇみたいな感じで、デくん何となくモヤっとする。
「で、今更なんだよ。そんな話して。オレの身体が忘れられないっていうのか?」
「……そうだと言ったら?」
「は?」
冗談のつもりで返したら、ガチめの返事されてやや驚くテさん。
「忘れられない」
「……デイビット。少し頭を冷やして来い」
「オレは冷静だよ」
「そうか。なら、イカれた頭を治してもらえ。いい医者を紹介してやる」
「イカれてもいない。必要ない」
「……ちょっとこっち来い」
言われるがままテさんに歩み寄ると、いきなり抱き寄せられてキスされる。そのキスがめちゃくちゃ上手くて、唇離される頃にはデくん骨抜き状態に。
「まだるっこしいんだよ、オマエは。セックスしたいならそう言え」
「……ッ」
いざ面と向かって明け透けに言われると恥ずかしくて、頬から耳まで熱くなる。
「オレとのファックが忘れられないのか、デイビット」
「……」
テの言うとおりだから、反論するつもりもなく、肯定の代わりに黙りを決め込んでいると、頭をぐしゃりと撫でられる。
「拗ねるなよ」
「拗ねてない」
「拗ねる子どもは相手しないぜ?」
「だから、んっ」
もう一度キスされる。やっぱり上手くてとろんとしてしまう。
「オマエ、キスだけでこんなになってたら、ダメだろ」
「何か……すごく気持ちいいんだ」
「そんなにイイなら、抱いてやろうか? 別にオレはそっちでも構わねぇが」
「オレが抱く」
「そこは譲らねぇのかよ。まぁいい。期待してるぜ、デイビット」
「——努力する」
クソ真面目努力家のデくんは日に日に上手になっていくし、テさんはイかされる回数増えて、抜かずで四回イかされた時は別の世界が見えたとかなんとか。
ンパのデくんは少し感情豊か。