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六畳一間の部屋に住んでるデくん。築浅でそこそこきれいだけど、壁は薄いから隣人同士の生活音丸聞こえ。デくんの隣人はフツーのリーマンで、たまに挨拶交わすぐらい。
ある日、反社っぽい怪しい雰囲気の人がデくんの部屋入っていくのを隣人は目撃。ああ可哀想に何も知らないから騙されてるんだろうな何かあったら警察に通報しようと思って、なんとなく隣の部屋を気にしてた。
深夜近くになっても大きな物音も怒鳴り声も聞こえないし、考えすぎかと思い寝ようとした時、事態は急変した。ギシギシと規則的な音と掠れた声。そして、その声はほんの少し甲高い。音と声からして明らかにヤってる。間違いない。あの金髪男に無理矢理犯されているのだろうか。強姦ではないのか。
いや、二人はそういう関係で合意の上でヤっているのかもしれない。どうしようと悶々としていたら、お隣はかなり盛り上がり始めた。あ、これは通報しなくていいなと、耳栓をして眠りについた。
翌朝。ゴミ出そうとドア開けたら、デくんとばったり会う。彼の隣にはあの反社男。長い金髪にサングラス。ノースリーブのシャツから覗く肩のタトゥー。間近で見るとオーラやばい。
おはようございます、と消え入りそうな声で言うと、二人は会釈をして通り過ぎた。
廊下を歩く二人の背中を何となく見ていたら、男の方が
「昨夜はケツがイかれるかと思ったぜ。少しは手加減しろ」
と言うのが聞こえてきた。
一瞬、ん?と思ったがすぐに察した。
(ということは昨夜のあの声……)
名も無き隣人はその日一日会社を休んだ。
多分テさんはセッ中めちゃくちゃ喘いでたし、合間にすげーこと言ってた(言わされた?)